HN カズ(山羊座の♂ AB型)
住所 静岡県富士市在住
所属クラブ 自然奏フォト
1991年にキヤノンのAFカメラの購入がきっかけで写真が趣味となりました。
もう、かなりのベテランの領域ですね!書いてて自分でもビックリです^^;
とは言っても、始めた当初からしばらくは撮影もそれほど多くはなく、写真集
などをバイブルに自己流で撮影していました。
本格的に撮影を始めたのはまだ10年ちょっとかな。

撮影地は主に、地元の富士山周辺をはじめ、長野、新潟、群馬、山梨と車で
日帰りできる圏内になります。
未だにフィルムをメインに撮影していますが、最近はデジカメで撮影することも
多くなってきました。
このサイトの写真もデジカメで撮影したものを使用しております。
著作権について サイト内の画像の著作権は当サイトの管理人カズにあります。
また、画像掲示板の画像については投稿者または撮影者が著作権を持ちます。
何れも無断での使用はしないでください。
リンクについて 当サイトへのリンクは自由に貼ってくださって結構です。
その際、掲示板等でお知らせいただければきっと喜びます^^
バナーは以下のものをお使いください。
撮影機材 Panasonic LUMIX‐LX2
CANON EOS Kiss Digital X
CANON EOS 40D
CANON EOS 5D Mark2




記憶の中の風景

小学校6年生の夏休み、当時ワンパク盛りの従兄弟3人を伯母が日帰り旅行に連れて
いってくれました。行き先は霧ヶ峰。
身延線に揺られ、甲府駅で中央線に乗り換え茅野駅で下車。そこからはバスで白樺湖
へ向かいます。今では土産物店やホテルが建ち並びにぎやかな湖畔ですが、当時は
もっと樹木も多く、湖畔には木のベンチがあり、観光用の馬車が走っていたのを覚えて
います。
白樺湖からさらにバスに乗り、霧ヶ峰まで行きました。バスの車窓から見る風景は背の
高さほどもありそうな草が生い茂り、夏の終わりの午後の今にも泣き出しそうな暗い雲。
今、思うと伯母が見たかった霧ヶ峰は、僕らに見せたかった霧ヶ峰は…色とりどりの花が
咲き乱れる美しい高原であったのだろうと思います。
結局僕らは高原の美しい花風景も見ることも無く、霧ヶ峰を後にしました。
それはそれで、仲の良い従兄弟と出かけた事、たとえそれが10数時間も乗り物に揺られ
辿り着いたのが色無き高原だったとしても楽しい思い出となったのです。

それから時が過ぎて自動車の免許を取った頃、何故だかあの灰色の重たい空の草原が
再び脳裏に甦りました。
新しく車を買ってしばらくして僕は霧ヶ峰へ出かけてみました。ちょうどレンゲツツジが咲く
梅雨時です。天候は雨・・・
このとき見た霧ヶ峰の風景はそれほど心を惹き付けるものには見えませんでした。
以来、霧ヶ峰には何十回と無く出かけていますが、当時の記憶を呼び覚ます風景には出
逢えていません。
子供の頃の、特に美しいわけでもない光景がどうして心に残っているのかは謎のまま。

今、僕は未来の自分へ贈る写真を撮ろうと思っています。それは、あの記憶の中の風景
が基となっている気がしています。




inserted by FC2 system